院長ごあいさつ

はじめに

ストレス社会が叫ばれ始めてすでに久しくなっています。

職場での仕事量の増加、多様化する組織内での利害調整、職場や地域での希薄化した人間関係など、一昔前と比べ、人々の暮らしは確実に心に「余裕」を持ちづらいものとなってきています。そういった社会の中で、心の健康への関心、重要性が日々高まってきています。

WHO(世界保健機関)では、人々の暮らしに悪影響を与える3大疾患として「血管障害(心筋梗塞・脳梗塞)」「悪性腫瘍(がん)」と並び、「精神疾患」を取り上げています。それだけ、メンタルヘルスの重大性、心の問題へのケアーの大切さが、世界的に注目をされているのです。

そもそも人間とは、とても繊細な生き物で、ストレスに晒されながらも社会性を保ち、多様な人間関係の中で何とかやって行くには、様々なサポートが必要です。

人間は一人では生きていくことは出来ません。そしてヒト特有の繊細さと脆さを持ちながらも、どの様にその人らしい日常を紡いでゆくかが、私たち心療内科クリニックに課せられた課題であると考えています。

私たちの目指すこころの健康

私達のクリニックはまずしっかりと患者さんのおはなしを聞くことから始めます。

第一に患者さんの悩みや苦しみを「わかる」ことが治療の基本になると考えています。

当院では多くの病院・組織にて豊富な経験を積んだベテランの職員が、チームにて治療に当たります。多くの臨床経験は良い治療のベースとなりますが、経験のみに頼るのではなく、常に最新の医療知識を吸収する様努め、医療技術の進歩とともに最善の治療法をご提供致します。

当クリニックでは、心理療法(カウンセリング)、生活環境の見直し、そして必要であれば薬物による治療を行っていきます。

これらをどのように組み合わせて、患者さん一人ひとり、全体の生活を良くしていくかが、治療のメインテーマです。
これら治療のプロセスを考えて行くことは、患者さん(及びそのご家族)との共同作業です。そのための提供できるメニューも多く用意しております。ぜひお気軽にご相談下さい。

また、当院では経験豊富なカウンセラーによる心理療法を行っており、認知行動療法も、病状により施行しております。

東京大学医学部附属病院との連携

集中的な検査や休養入院が必要な方には、東京大学医学部附属病院との連携をとりながら、治療を進めております。詳しくは診察時にご相談ください。

以上のような取り組みにより、一人でも多くの方が、豊かな社会生活を送れるようになることが、私たち小原クリニックの願いであり、目標です。

院長経歴

小原クリニック 院長
木納 賢

国立千葉大学医学部卒業
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了・医学博士
精神保健指定医・精神神経学会専門医・指導医・日本医師会認定産業医

東京大学医学部附属病院
国立精神神経センター武蔵病院
JR東京総合病院・副医長などを経て
東京大学医学部附属病院・精神神経科助教・指導医として勤務。
三井住友信託銀行メンタルヘルス担当産業医

専門分野

気分障害(うつ病・躁うつ病)、不安障害(パニック障害・社交不安障害など)
産業精神保健(職場のメンタルヘルス)
光トポグラフィー(NIRS)の臨床応用

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